いじめ

2005年7月22日 日常
私が小学生だった頃は『やられたら、やりかえす』という事が一般的でした。
例えば、蹴られた蹴り返す。
『バカ』と言われたら『バカ』と言い返す。

正直な話、小学生レベルの事で『やられたら、やりかえす』という事は
別に問題ない感じに見えますよね。
けど、『やられたら、やりかえす』というのが当たり前だと思ってる小学生が、中学に進学していじめにあった場合、どうなるでしょう?

『いじめられたら、いじめかえす』・・・という事になりそうですよね?


いじめ・・・。
私も中一の頃に経験しました。
仲間ハズレにされたりとか、ハミゴなどのレベルのいじめは小学生時代からもあったんですが
中一の時のそれは、そういうレベルではなく・・・本当に毎日学校へ行くのが辛くて辛くて
それでも結局ほぼ無遅刻無欠席で一年間を過ごせたんですが・・・

いじめの内容を挙げていくときりがないので止めておきます。

でも、いじめられてる時は本当に苦しくて自殺してやろうかとも思ったんですが
今ではいじめられた事に感謝してる気持ちのほうが強いんです。
というか、感謝せずにはいられない・・・というか。

まず、コレだけは言えます!
人をいじめる事は、いけないことです。
例え『この子が超わがままだから』とか
『協調性がないから』とか
『ぶりっ子で高ビーだから』とかでも
いじめた人が100%悪いと思います。
ぶっちゃけ、いじめられてる人は悪くないです。
だって、いじめっ子がどんな理由でいじめてきてても
私だったら、どんな理由があっても相手をいじめたりしないもん。

『背が高いから』と言う理由で、相手をいじめる人がいます。
じゃぁ、背が低かったらいじめられないの?

『太ってるから』と言う理由で、相手をいじめる人がいます。
じゃぁ、痩せてたらいじめられないの?

『ワガママだから』という理由で、相手をいじめる人がいます。
じゃぁ、協調性があったらいじめられないの?



ね?おかしいと思いませんか?

いじめる人がよく言う『○○だから、いじめる』『○○がむかつくから、いじめる』っていうのは
自分達がしてる『いじめ』を正当化するために言ってる『言い訳』になると私は思います。

いじめられた人は、よく『私に悪いところがあるから、いじめられるんだわ・・・』と勘違いしがちですが
いじめられた人に悪い部分なんてありません!!!
本当に悪い部分がある場合もありますが
『悪い部分があるから、いじめる』というのは、おかしいです。
悪い部分があるなら、相手にそれをちゃんと伝えて
『こういう部分は良いと思うけど、ここは直したほうが良いよ』ってな感じで言うべきだと思います。
悪い部分だけを見て・良い部分を見ようとせずに相手をただ攻撃するのは、良くないです。

そして、いじめられた人は自分の事を弱虫だと思いがちですが
本当の弱虫はいじめた人です。
むしろ、いじめられた人は強い人です。

いじめられた人は、自分ひとりだけが取り残された感覚になってしまって、孤独感を抱いてしまう人がいます。
けど、本当は違います。
側にはいないかもしれないけど、応援してる人は必ずどこかにいます。




では、具体的にいじめをなくすにはどうしたらいいか?


それは・・・・・・分かりません。
『コレだ!』という、決定的な解決法と言うものは、私もまだ分かりません。
けど、私が体験した中一の頃のいじめは、一年で幕を閉じました。
相手が変わったわけではないです。
多少なり変わった部分もありますが、一番変わったのは自分自身でした。
私はよく『ワガママ』と言われてました。
いじめてくる側も、きっと私のワガママな部分がゆるせなかったんでしょう。
なので、私は自分の『ワガママな部分』をなおすために頑張りました。

いじめた人が言ってきた『あんたはワガママや!』という事は、たしかに当てはまってたんです。
言ってきた事だけは相手が正しかったんです。
ただ、してきたことが間違った事だっただけで・・・

『だったら、相手が指摘してくれた『ワガママ』な部分は自分でなおしちゃうじゃないの!けど、ワガママだからいじめるってのは、間違ってるよ!』

・・・と、こう考えるようになりました。

あ、もちろん相手が言ってきた内容がまったく自分に当てはまらない場合もありますが・・・



あと、よくあることが、冒頭でも述べた『やられたら、やりかえす』です。

いじめられたからといって、今度はいじめてきた人をいじめかえす・・・これも絶対してはいけません。

いじめられた時の苦しみや悲しみを知る人が、別の誰かにその苦しみ悲しみを経験させるなんて事・・・あってはならない事です。

そんな事をしても、自分が体験した辛い出来事を消せるわけではないんです。
同じような辛い思いを経験した人が増えるだけで・・・
まるで連鎖ゲームのように、永遠と続いていきます。
その連鎖を断ち切らなければ、いじめはなくなりません。


あと、いじめられた人は強い人だと上で述べましたが、なぜ強い人なのかを説明します。



人の心が分かる人って、強い人だと思いませんか?
別に力が強い・・・とかの意味ではなく、心が強いという意味で。
いじめられた事がある人なら、自分以外のいじめにあってる人の心を理解してあげる事が出来ると私は思います。
それって、すごい事だと思いませんか?
誰かの心を理解してあげられる人間って、偉大だと思います。
だったら、そんな人は心が強いんです。
決して弱くはない。
人を理解しようとしない人の心のほうが、とても弱いです。そしてとても貧しいです(心が)。


じゃぁ、今度は自分をいじめてきた人とはどうやって接すればいいのか?
それは、まず相手の人とお話をすることです。なるべく一対一で。
そして、決して相手を責める感じ&喧嘩腰で話をしてはいけない・・・という事です。
いじめをしてくる人も、心理的に何か問題があるモノです。
いじめられた人にとっては酷かもしれませんが、自分をいじめてきた人を受け入れてあげる気持ちになる事が大切なんだと思います。

『どうして、私をいじめてきたの?何か悩みがあるなら話して。全部、聞くから!』

私は、こんな感じで相手からいろいろ聞き出しました。

狙ったとおり、相手にもいろいろ事情ありました。
いろいろあるから、いじめてもいい・・・ってワケではないんですが(汗)




けど、そんな体験をして私はよかったなぁってマジで感謝しています。
この体験があったから、いろんな事を考えて悩んで、自分を成長させることが出来たから。
だから、本当に感謝してるんです。




ここに書いたことが全てではないです。
けれど、この文が何らかの役に立てば・・・嬉しいです。
あくまでも、これは私の考えなので・・・。


長々とすみません。
読んでくださった方には感謝いたします。

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